白血病になった時の話

人生で二度白血病にかかりました(現在は寛解しています)。その時の記憶を遡りここに記していきます。

闘病仲間だった親友の話

ある日小児科病棟に新たな患者が入院してきました。

割と年の近そうな男の子でした。

その時の部屋は2人部屋。

僕は廊下側のベットで彼は窓側でした。

来た時はカーテンを閉め切った状態。

気持ちはよく分かります。

僕も入院した時はそうでした。

 

とあるきっかけで仲良くなる

何日間かは顔も合わせず、話もしない状態でした。

僕自身初めて会った人とフレンドリーに話せるようなタイプではなかったので(^_^;)

 

その日はお互いの母親が見舞いに来ていました。

すると隣の2人の話で地元の地名が出てきたんです。

母親がすぐに反応し話しかけると何と同じところに住んでいることが判明しました。

そして中学校も一緒!

仲良くなるのに時間はかかりませんでした^ ^

 

親友のこと

彼は僕より一歳年下でした。

同じ中学校でしたが部活に入らず、他の学年とあまり関わらない僕だったので面識はなかったです。

僕は急性リンパ性白血病でしたが、彼は骨髄性白血病でした。

僕と違い骨髄移植が必要だったんです。

 

過ごした日々

年が近い事や同じゲーム好きだったこともあり、辛い入院生活にも楽しさが増えました。

 

話したり、一緒にDVDを見たり、ゲームしたり、売店に買い物に行ったり、食堂でご飯食べたり。

お互いが元気な時はよく一緒に行動していました。

明るく、ふざけるのが好きで気の合う仲間になれたと思ってます。

 

彼の母親も明るく面白い人でとても良くしてくれました^ ^

 

骨髄移植

やがて彼は骨髄移植のため個室に移動になりました。

この時は骨髄移植というものがなんなのか、僕はちゃんと理解出来ていませんでした。

今、骨髄移植を経験した僕だから分かります。

その辛さを。

 

骨髄移植する為には前治療というものがあります。

より強い抗癌剤を使って骨髄を弱らせます。

そこにドナーさんの骨髄を入れ、生着するまで待つのです。

異常のある自分の骨髄をドナーさんの骨髄で上書き保存するようなイメージです。

 

骨髄移植後の彼

移植が終わった後に彼に会いに行きました。

免疫が極限に下がっている状態なので、窓越しでの対面でした。

これまでの彼とは様子が全く違いました。

髪はなくなり、肌は黒ずんでいました。

マスクをしてベッドに横になっている状態です。

言葉が交わせなかったので手を振ると首を振って返してくれましたね。

その日はそれだけして自分の病室に戻りました。

 

転院

後日部屋の前に行ってみると窓のついたドアがしきりで隠されていたんです。

『あれ?なにかあったのかな?』

と思い看護師さんに聞いてみるとか

『転院した』

と聞かされました。

 

随分急な転院です。

当人はまだしも彼の母親からも挨拶も何もない。

不思議に思いました。

 

転院というのは嘘で彼は亡くなっていました。

肺に水がたまり体調が急変して亡くなったそうです。

 

母親にそれを聞かされた時の僕は驚くでもなく、涙を流すでもなく。

正直よく分からなかったんです。

実感が湧きませんでした。

そして治療中の僕は葬式に行くことすら出来ませんでした。

 

最後に

僕は運良く寛解して退院することが出来ましたが、当時は亡くなる人も多かったんです。

新たに仲良くなった年の近い人達が次々と亡くなっていきました。

何度も転院転院言われたら嫌でも察します。

 

白血病はとても怖い病気です。

生きたくても生きられない人がいる。いた。

僕はその人達の分まで、せっかく助かった命後悔せずに生きる。